僕がデイトレードを何かに例えるなら、間違いなく戦争だと答えます。
それも集団戦ではなく完全な個人戦。
自分以外は全員敵のバトルロイヤルであって、決して儲かる場所なんかではありません。
それなのに、初心者にはあまりもこの認識がない人が多すぎると思う。
今回はそんな話。
マーケットは戦場だと理解する
まずは、はっきりさせましょう。
マーケットは戦場です。
敵はウォール街やヘッジファンド、資産数百億の個人投資家。
この敵に対して自分一人で挑む個人戦です。
この点の理解のない初心者トレーダーが非常に多いと思う。
敵は、容赦なく全力で自分のわずかな資本を取りに来ます。
あなたは自分の資本を守れますか?
守れるわけがありません。
食物連鎖の最下層にいるのに、どうしてアリがライオンに勝てるのでしょう。
マーケットに参加する前に、マーケットとはこのような弱肉強食の戦場であることをしっかり理解しましょう。
戦場では命を落としては終わり
戦国時代、戦で命を落としたらそこで全てが終わりだという事は誰でもわかると思います。
だから剣の練習をして、体を鍛え、頑丈な鎧を纏って戦場に出ていきます。
そうしないと、死ぬからです。
それなのに、ほとんどの人は話がマーケットとなるといきなり楽観的になります。
知識を付けず、練習をせず、武器も防具も持たず戦場に出ていきます。
もちろん待っている結果は死ぬことです。
まずは生き残ること
ジョージ・ソロスも言っていますね。
まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ。
マーケットで儲けるためには、何よりもまずはじめにこの壁を乗り越えなければなりません。
初心者が考えることは儲けることではありません。
生き残ることです。
生き残れない人は儲けることが出来ないのです。
すなわち初心者がマーケットで守るべきルールはただひとつ。
それは資産が尽きることを防ぐことです。
このルールはトレーダーとして最初に獲得しないといけないルールであり、最後まで忘れてはいけないルールです。
これはどんなプロのトレーダーであっても変わりません。
プロのトレーダーはこのルールを徹底的に守ってきたからこそプロのトレーダーとして君臨できるわけです。
生き残るために
では、戦場で生き残るためにはどうしたらよいか。
それは「勝てる戦」しかしないことです。
先ほどアリではライオンに勝てないと言いました。
でも、アリでも弱ってるダンゴムシになら勝てそうじゃないですか?
わざわざ負けると分かっているライオンに挑むことはしないでいいのです。
勝てそうな戦だけをすればいいのです。
そうすることで経験を積み重ねていけます。
戦国時代でも同じですね。
いきなり将軍に抜擢されることなどありえません。
小さな戦で名を上げ続けていくことで、次第に大きな戦を任されるようになり、最終的には大将軍へとなるのです。
また株式取引でも同じことです。
確実に取れる小さな利益をコツコツ積み重ねることで経験を積んでいきます。
そして次第に大きな利益を狙えるようになり、プロのトレーダーとなっていきます。
初めから大きな敵(利益)を取ろうなど無謀な行動でしかありません。
勝てない戦にどう挑むか
時には勝率が五分五分の戦もあると思います。
そんなときに一番考えなければいけないことはなんでしょうか。
それは「絶対に死なないこと」です。
致命傷を負ってもいいのです。
生きていればまたチャンスはめぐってきます。
死んでしまってはもう戦うことは出来ないのです。
まとめ
戦争とトレーディングは同じ。
勝てると分かるまで始めない方が良い
あすぱら