僕は株関連の本に関しては、外国版を含め約300冊は読んできました。しかし残念ながら、その中で取引に直接役立つ本というのはごくわずかです。
もちろん、見方を変えることでトレードに活かせることはたくさんあります。株関連の書籍を読むときは、トレードの勉強をするためではなく色んな思考を吸収することが大切だと思います。
今回はその中でも素晴らしいと思えた書籍をいくつか紹介していきたいと思います。
(2019年7月25日:2冊追加しました。)
目次
『デイトレード|マーケットで勝ち続けるための発想法』
思考が全てということを教えてくれる一冊
このサイトでも何度も紹介している本です。
僕が株を知った初期に読んだ本ですが、これまで読んだ株関係の本では圧倒的に1位です。
この本に出会っていなければかなり遠回りをしていたかもしれません。
僕以外にもたくさんのトレーダーがオススメしている本ですね。
内容は勝つための発想法のみが書かれています。
この点は賛否両論あるようですが、断言すると正しい思考なくして正しい結果は訪れません。株式取引に関して本質が見えておらず、正しい思考を得ることが出来ていない人は必ず淘汰されます。
僕自身、勝っているときは驕らないようにこの本を読み、負けているときは怯まないようにこの本を読んでいます。
この本を読んでもどのようにトレードに活かせば良いかわからない方も多いと思いますが、くじけないで何度も何度も読んでみてください。
必ずトレードのいずれかの瞬間とこの本の内容のどこかが繋がる時が来ます。
『先物市場のテクニカル分析』
テクニカル分析を完全に理解できる一冊
古い本ですが、マーケットの動きを鮮明に書いてくれています。
先物市場とありますが、デイトレードでも十分に使えます。
いわゆる「テクニカル」に関しては、この本一冊ですべて網羅できます。
新しく生まれているテクニカルは、あくまでそれまでのテクニカルの組み合わせによるものです。
まずは基本的なテクニカルを学ぶ上で貴重な一冊だと思います。
かなり分厚い本なので、一気に読むことは難しいです。
読み物というよりも時点のようなイメージでパソコンの近くに置いておくことをおススメします。
『株こそが最強の投資である』シリーズ
なぜ、利益をあげるトレーダーが存在するか
このシリーズはインタビュー式の本です。
現役の勝ち組トレーダーの実際のトレードをいくつか紹介してくれています。
冒頭で紹介した「デイトレード|マーケットで勝ち続けるための発想法」が思考を得るための一冊だとすれば、上記の本は正しい思考を得たトレーダー達の頭の中を見せてくれる本になります。
「なぜそのタイミングで買ったのか」「なぜその銘柄を買ったのか」「なぜそのタイミングで売ったのか」など、あらゆるなぜに対して各トレーダーが答えてくれています。
ちょっとタイトルがあれですが、内容は濃いです。
テクニックとありますが、考え方をメインに紹介されているので為になる部分はたくさんあると思います。
しかし、なぜこのタイトルにしたんだろう・・・
『投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識』
本質的価値を下回る価格で買う。そうすれば、低リスクと高リターンは両立する
最近読んだ株書籍の中ではずば抜けて有益な本でした。テクニック本ではなくて完全に思考の本ですが、本当に投資で一番大切な教えが記載されていると感じました。
なぜ利益が出るのかという視点で書かれており、すなわちなぜ勝てるトレーダーと負けるトレーダーが存在するのかが分かりやすく解説されています。要は「本質的価値を下回る価格で買う」というそれだけのことですが、これが一番難しいんですよね。
正直、結構理解に難しい内容だと思います。というのも書いてあること自体は別に難しいわけではないんですが、内容をトレードまで落とし込めるかどうかというのはある程度経験してきたトレーダーでなければ難しいのではないかと思います。ただ逆に言えば、本書の内容を読み込んで理解できれば勝てるんだと思う。
『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』
重要なのは勝率ではなくトータルの損益
満を持して出版したcis本です。タイトルに哲学とあるんですが、内容はほぼ自伝ですね。その点はアマゾンのレビューなんかでは賛否両論あるみたいですが。
先に言いますがこの本を読んでも絶対に株で勝てるようにはなりません(笑)。なので、投資を学ぼうと思って購入されると後悔するかもしれません。ただ、本書がおすすめの理由は簡単で、勝つための至極当然のことばかりが書いてあるんですよね。
要は上がったら買って下がるまで持つってことなんですが、これが出来るトレーダーは少ないです。cisさん本人もその点には言及しているので、数十億をトレードで稼ぐという意味を知るためにも読んでおくべきだと思います。
まとめ
正直、デイトレードレベルであればこの5冊で十分だと思います。
どれだけ本を集めたところで勝てるわけでありません。
利益を出せ始めたら本を次々に買っていかれた方がよいと思います。
あすぱら