孫子の兵法

いきなりですが「孫子の兵法」を読んだことはありますか?

 

ソフトバンクの孫社長やユニクロの柳井社長も読まれているとても有名な中国の書物です。

今回は孫子の兵法がどれだけ現代の株式取引に通用するかの話です。

初めて読んだのは中学生の時

僕が初めて「孫子の兵法」を呼んだのは中学生の時でした。

確かゲームの三國無双か何かで中国史に興味をもって、読んだ記憶があります。

 

書いてあること自体は難しくありません。

中学生の僕が呼んでも意味は何となく分かりました。

なんとなく、です。

 

言ってることは分かります。

でも、言ってることが分かることと理解できていることは180度違います。

中学生の僕はまったく理解はできていませんでした。

 

実際、どれほどの人が理解できているでしょうか。

実生活に応用させることが出来るまでに達することは非常に難しいと思います。

株を始めて、改めて読み直したら驚いた

株を初めて少し経ったとき、自分の無知を知りました。

僕が最初に取った行動の一つがありとあらゆる書物を読むことです。

 

2000冊は読みました。

その中の1冊が「孫子の兵法」でした。

 

読んで驚きました。

全てを理解することは出来ませんでしたが、ごく一部は理解できるのです。

そして、株式取引を続けるごとにほんの少しずつ理解が出来るのです。

 

相場には格言がたくさんあります。

実際に取引をしていると、格言の意味が理解できる瞬間はたくさんあります。

逆に言うと、実際にその状況に陥らなければ格言の意味は理解出来ないと思います。

 

この点に関しては、孫子の兵法も同様でした。

数多くの取引を行ってきて、初めて理解できることもあるのです。

 

そのうちのいくつかを株式取引に当てはめて紹介してみましょう。

株式取引に当てはめる

 

善く戦う者は勝ち易きに勝つ者なり。

 

軍形篇の一節ですね。

簡単に説明すると意味は「戦上手とは勝ちやすい戦で勝つ者のことだ」ということです。

 

株式取引で絶対にあってはいけない事態は資金のショートです。

資金がなくなってしまっては、それで終わりです。

次の取引をすることすらできません。

故に、負けてはいけないのです。

 

昔の戦国時代もそうでしょう。

どれだけ勝つかが重要ではないのです。

命を落とさないことが一番大切です。

死んでしまっては、二度と戦えません。

 

戦国時代も株式取引も同じです。

死んではいけません。

では、どうするか。

勝てる勝負のみ戦えばいいのです。

生きていればチャンスはどれだけでもめぐってきます。

目の前のギリギリ勝てるかどうかの勝負なんてしなくていいのです。

 

疾きこと風の如く、潜かなること林の如く、侵略すること火の如く、動かざること山の如く、隠密たること夜陰の如く、激動すること雷鳴の如し。

 

次は軍争篇から。

武田信玄の風林火山の元にもなった一節です。

意味は「やるなら徹底的にやれ」だと思ってもらえればいいと思います。

これも相場では非常に大事です。

 

勝てる場面では、徹底的に利益をあげなければなりません。

負ける場面では、徹底的に損失を出さないようにしなければなりません。

どちらも中途半端ではいけないのです。

やるなら徹底的にやらなければいけません。

相場も戦も同じ

結局、戦も相場も同じです。

 

戦では「命」をかけて戦います。

相場では「資産」をかけて戦います。

 

戦で命を失うことは死を意味します。

相場で資産を失うことは退場を意味します。

 

舞台は違えど「人」と戦っている認識を持たなければいけません。