今回は「セールは安くない」話です。
サイトの趣旨でもチラッと話しましたね。
10000円の商品が90%OFFになったとします。
普通の人は安いと思います。
だから負けます。これは負け組トレーダーです。
勝ち組トレーダーは安いとは思いません。
この部分に関して具体的に説明してみます。
なんで安いと思うのか
そもそもなんでセールって安いと感じると思いますか?
何%もオフになってるから?普段買えない価格で買えるから?
これは、相対的に安いと感じるからです。
普段10000円の物が90%オフ。
通常10000円の物が9000円引き。
ある基準の値段に対して、どれだけ値下げされたかで安いと感じています。
言い方をちょっとダークにしてみますか。
誰かが勝手に決めた値段をその誰かが勝手に値下げすると、人はお得だと感じます。
世の中のほとんどの人はこれで簡単に引っ掛かります。
例を挙げてみましょう。
お店が洋服を5000円で売ろうとしてますが、なかなか売れないとします。
そんなとき、この洋服を何も知らない第三者に売るときにどうしたらお買い得だと思わせることができるでしょうか?
僕だったら「普段10000円だけどセール期間は50%オフの5000円」って言って売ります。
(定価や原価の細かい設定は無視してます)
このうたい文句だけで人は安く感じます。
普段の価格なんて何も知らない第三者には関係ありません。
注目するのはどれだけ割引されているかの一点です。
なぜこれだけで人は買うのかというと、その物の適正な価格を自分で判断していないからです。
驚くべきことに、非常に多くの人がそうです。
これをトレーダーに当てはめると完全に負け組の思考です。
勝ち組トレーダーはどう考えているか
じゃあ勝ってるトレーダーはどう考えているのか。
さっきのセールの話で考えてみましょう。
第一に、勝ち組トレーダーは定価をまったくあてにしていません。
そもそも自分以外の誰かが付けた価格なんて信じていません。
勝ち組トレーダーは、ある商品の価格が自分にとって適正であるか、または安価であるかで判断します。
なので、セールで購買意欲がそそられるなんて状態にはまず陥りません。
自分にとって、ある商品が適正であれば買います。
逆に、自分が高いと感じたらどれだけ周りが安いと言っても買いません。
先ほどの洋服のセールの話に戻して考えましょう。
勝ち組トレーダーは5000円の洋服が、自分にとって安ければ買います。
逆に高ければ買いません。
何も知らない状態で50%オフを目にしたとしても、全く同じです。
誰かがどれだけ割引しているとしても、5000円が高いと感じれば買いません。
勝ち組トレーダーは相対値で物事は考えません。
絶対値で判断します。
ここが大きな差です。
トレードで考える
この寓話をトレードで考えてみましょう。
大変分かりやすい話がひとつありますね。
煽り屋トレーダーとイナゴトレーダーの関係です。
煽り屋トレーダーがある株を買いだと言ったら、イナゴトレーダーはこれから上がるから今は安いと感じます。
イナゴトレーダーはある株の価格を自分で判断なんてしていません。
誰か(この場合は煽り屋トレーダー)が「今は安いよ!お買い得だよ!」と言ってるので、釣られて買うわけです。
この他にも市場アナリストや著名投資家の発言によって買う場合もそうですね。
どの場合にも共通しているのは、自分で価格を判断していません。
基本的に、このようにトレードをする方は最終的に資産が尽きると思います。
じゃあ勝ち組の思考はどうなのかというと、つい最近わかりやすい事例がありました。
(ちょっと長くなったのでcisさんのビットコイン取引がすごいで紹介しています。)
要するに、トレードで大切なことは自分で価格を判断しなければならず、周りの声で判断してはいけないということです。
短期的には儲かるかもしれません。
でも、長期的には必ず負けます。
あすぱら