トレードにも練習が必須だというと、苦い顔をする人は結構多いです。
そして苦い顔をする人たちは、そのほとんどがトレードがギャンブルの延長だと思っています。
故に、マーケットでは敗者となってしまいます。
なぜトレードにも練習が必要であることが理解できないのか。
今回はこの点について分かりやすく解説していきたいと思います。
トレードはスポーツ
トレードはギャンブルではありません。
僕は限りなくスポーツに近いと思っています。
ギャンブルは限りなく運の勝負ですが、
スポーツは限りなく実力の勝負です。
そのような意味では正反対の勝負だと言ってよいでしょう。
という事は、ギャンブルは強運であればあるほど勝つことが出来るのに対し、トレードは実力があればあるほど勝つことができることになります。
まずは、このポイントを完全に理解しなければいけません。
トレードはスポーツであり、実力主義の勝負です。
断じてギャンブルなどではないのです。
練習をしないでプロにはなれない
どんなスポーツにも共通して言えることですが、練習なくしてプロになることは不可能です。
イチローが誰よりも練習をしていることは容易に想像できますし、羽生善治が誰よりも練習をしていることも容易に想像できます。
そして、これはトレードでも同様です。
ウォーレン・バフェットは誰よりもマーケットを勉強し、ジョージ・ソロスは誰よりもマーケットで戦ってきました。
彼らもイチローと同じように練習を重ねてきているのです。
然るべき努力があったからこそ、その立場で圧倒的な結果を出せているという事です。
利益を出し続けることはプロになるということ
これまでの説明で明らかなように、結果を出すためには相応の努力をしなければなりません。
これはほとんどの方が分かっていることです
それにも関わらず、話がトレードとなるといきなり現実から目を背ける人が異常なまでに増えてしまいます。
- 自分は特別だ
- 雰囲気でトレードは出来る
- なんとなく自分は出来そうだ
- 自分には勉強は必要ない
- そこそこであれば稼げるだろう
これはただの幻想です。
こんなことは現実にはあり得ません。
言っていることは「なんとなく羽生善治には勝てると思う。それがダメでもプロ棋士の誰かには勝てるだろう」と全く同じです。
これはありえません。
素人がプロに勝てるなどありえないのです。
勝ち組トレーダーになるということ、つまり利益を上げ続けるということは、マーケットでプロになるという事です。
プロ棋士になることと大して変わりません。
それくらい、難しいのです。
まずは先ほどの淡い期待はすぐに捨てて、この酷な事実を受け止めなければなりません。
そして事実を受け止めたら、次にすることは練習です。
練習に練習を重ねてプロに近づくのです。
これが、マーケットで勝つという事です。
マーケットは甘くない
ただし、マーケットは甘くはありません。
マーケットでプロになるためには過酷な道が待っています。
スポーツであれば、日々の練習によって自分の進化が少しながらわかるでしょう。
トレードはそんなに簡単ではありません。
練習をどれだけ重ねても、待っているのは損失という事実だけです。
どれだけのトレードをこなしても、どれだけの損失を出しても、どれだけの年月が経ってもそれは変わりません。
練習をすると決意した日から表面的には何も変わらないのです。
ですが、表面的に変わらなくとも、自分の中では着実にプロになるための何かは育ってきています。
そして、ある時いきなりプロになれるのです。
その日を境に損失を計上する毎日とはおさらばできることになります。
ここがマーケットの何よりも難しいポイントです。
スポーツでは段階的にレベルアップを実感できますが、マーケットでは違います。
マーケットにはレベルの段階はありません。
あるのは、敗者と勝者(プロ)というカテゴリだけです。
つまり、マーケットでのレベルアップとは敗者から勝者(プロ)への変化しかないわけです。
この変化までは常に敗者でいなければなりません。
スポーツが「0,1,2,,,,100」と進むのだとすれば、トレーダーは「0,100」と進みます。
その間はないのです。
マーケットでプロになると覚悟するのであれば、長い間を敗者で居続ける覚悟をしなければなりません。
その覚悟をして、敗者の期間を乗り越えれたものだけが勝者(プロ)となることができます。
まとめ
ちなみに僕が敗者の期間は3年間。
あすぱら