
以前、ニュース番組でとある投信の特集をやっていました。
主婦に人気の投信とのことで、話題になっていたみたいです。
そのインタビューが個人的にかなり衝撃的でした。
投信を買っている主婦に対して、なぜ投信を始めたのですが?という質問の答えが「夫の年収があがらないので、少しでも子供の学費の足しにしたい」というもの。
ん~。なぜこうなるのか。
今回はそんな話です。
なぜ少しであれば確実に儲かると思うのか?
先ほどの主婦と同様に、投資を始める方の中には「少しの利益でいいから」という理由の方が多いです。
この理由に僕はすごく違和感を感じます。
「少しの利益でいいから」という理由の中には「少しの利益なら確実に稼げる」という理由が含まれているからです。
なぜ少しの利益なら確実に稼げると思うんでしょうか。
そんなうまい話はこの世にありません。
投資を金のなる木や打ち出の小槌か何かと勘違いされているのでしょうが、そんなものはありません。
投資にはリスクとリターンが必ず存在する
投資と名の付くものには必ずリスクとリターンが存在します。
そして、そのリスクとリターンのバランスは整っていなければなりません。
1000円のリスクで1000万円を狙うことは無謀であるように、0円のリスクで1000円を狙うことも無謀だという事です。
それにもかかわらず、前者の判断は正確に出来るのに後者の判断を誤ってしまう方が非常に多いです。
先ほどの主婦の場合で言えば、リターンが学費の足しであるならば、リスクは学費の不足です。
投資とはそれだけ危険が生じるものなのです。
お金がないときに限って投資に希望を持つ
人はお金がないときに限って、投資に希望を抱きます。
これまでの人生で一度もやったことがないにも関わらず、急に投資であればお金を簡単に稼ぐことが出来るという錯覚に陥ってしまいます。
そんなことは出来るはずがありません。
そしてこれこそが投資の最も怖い部分です。
投資には魔力のようなものがあり、投資ならば自分でも成功するのではないかという錯覚を与えることが非常に上手いです。
さも自分は特別であるかのように感じさせてくれて、時には儲けさせてくれることもあります。
そして最後には有り金を全て持っていかれます。
お金がないときこそ、投資はしてはいけないのです。
トレードでも同じ
これは実際の取引の場面に関しても同じことが言えます。
一日中負けていて、今月稼いだ全ての利益を吐き出した時こそ、一発逆転の取引を試みてしまいます。
その時は成功するイメージしか沸いていないのです。
そしてその取引はたまに成功してしまいます。
今月分の利益を取り戻し、安心することが出来ます。
しかし、次の同じ状況に陥ったときはどうなるでしょうか。
その時は資本を全て持っていかれるかもしれないのです。
まとめ
お金のないときこそ、お金を減らさないようにする。
少しの利益であればノーリスクで稼げると思うことは幻想だ。
あすぱら