株で勝て始めた頃、知人が株を始めたらしくトレードを見てほしいと言われましたので見てきました。
そこで個人的に結構衝撃があったので今回はその話です。
利確をしない知人
朝、知人宅へ到着。
8時に起きてニュースをチェック。
軽くストレッチをする。
寄り前動向を確認。
ここまでは僕とほとんど同じです。
なんだ、大丈夫そうじゃんと思いました。
で、寄り付き。
「朝一は値動きが早くてついていけないから見てるだけ~」と知人。
素晴らしい。
僕も始めたばっかりのときはむやみに手を出しませんでした。
9時20分頃、値動きが少し落ち着いてきました。
知人は日足を確認、ランキングも確認、この日盛り上がってる銘柄を発見した模様。
目の付け所は全く問題ありません。
僕もその銘柄を監視します。
なんだ、やっぱり大丈夫そうじゃん。
で、タイミングを見て指値で買い。
まぁ全然問題ありません。たぶん利益は取れると思いました。
10分くらい経過したのかな。
綺麗に株価は上昇しました。
完璧完璧!と内心思ってました。
途中、若干の押し目もあって売りたくなる時もあったでしょうが、ちゃんと耐えてました。
あとは利確すれば終わりだな。と思いました。
次の瞬間、驚きました。
買いが弱くなってきて、いくつかの大きな買い板が大口の成売りで崩れ始めました。
下の板はあまり厚くはありません。
今回のトレードでは、この状態でさらにポジションを残す理由はありません。
どう考えても今すべきことはポジションを閉じることです。
なのに知人は全くポジションを閉じようとしません。
僕は???って感じでした。
我慢できずに「売らなくていいの?」って聞きました。
そしたら返ってきた返事が「売らないよ。だって利確のラインに達していないから」でした。
言葉の意味を理解するのに若干時間がかかりましたね。
その取引はどうなったかというと、見事に「損切ライン」に達してポジションを閉じることになりました。
間違ってるのは僕か?
その日、帰宅してから頭を抱えました。
間違ってるのは自分なのかと思いました。
知人とトレードの根本的な考え方がまったく違ったからです。
いろんな本を読み直して、どうにかこの疑問を解決してくれないかと答えを探しました。
そうして、見つかった答えがひとつ。
知人は数字を取引してるんです。
おそらく、たくさん株式売買の勉強をしたんでしょう。
数多くのテクニカルとパターンを覚えたのだと思います。
だから株式取引は数字のゲームか何かだと思ってしまってるんです。
ここが違いでした。
僕は一度も株式取引を数字のゲームだと思ったことはありません。
僕が取引しているのは人の心理です。
だから知人は利確と損切ラインを決めて取引をすることに集中できていたんです。
目に見えない大きすぎる違い
僕は利確ラインと損切ラインを決めることがおかしいとは全く思っていません。
事実、僕も広義では利確ラインと損切ラインなるものは決めていると思います。
だけど僕のラインは知人のそれとはまったく違います。
知人はそのラインに確立と勝機を見出していました。
要するに、そのラインにさえ従っていれば利益がついてくるという捉え方です。
僕は違います。
僕のラインに対する捉え方は、僕が間違っているときに僕を助けてくれるもので、相場が間違っているときに僕に利益を与えてくれるものです。
ここの違いは非常に大きいと思います。
例えば僕の利確ラインと、知人の利確ラインが同じだったとします。
そしてポジションをとった価格も同じだとします。
知人はその利確ラインがゴールであって今回の目的地です。
対して僕は、その利確ラインはゴールではなくいわば相場が間違っているときに恩恵を与えてくれるボーナスのようなものです。
ここで利確ラインに近づいた後、株価が下落を始めた場合どうなるか。
知人はポジションを閉じれません。
なぜなら、まだゴールに達していないからです。
僕はポジションを閉じれます、
なぜなら、相場が間違えることなく事実を教えてくれたからです。
少しニュアンスが難しいですが、そこに大きな差があります。
困ったときの先輩トレーダーの言葉
つい最近、こんなツイートを見かけました。
「弱くなったら損切り もしくは強くなかったら損切りだろうに」#cis pic.twitter.com/250U8YAY6J
— 精鋭過去ログ暴威A (@A16998464) 2017年7月2日
「損切りという概念がまったく無い」
「買値気にしてもまったく意味が無い」#cis pic.twitter.com/Odei9Dp9lh— 精鋭過去ログ暴威A (@A16998464) 2017年1月2日
cisさんの2chでの発言ですね。
市場の価格と自分の損益は関係ない。
まさに、これだと思います。
大抵の人は、自分の思い描いた3つのライン「買値(売値)ライン、利確ライン、損切ライン」に沿って、価格が動くかどうかを見ています。
これは視点が真逆です。
正しい捉え方は、値動きに沿って自分のラインを定めることです。
前者は主軸が自分になっています。
後者は主軸が価格になっています。
ここに気が付いたらマーケットの見方は大きく変わると思います。
あすぱら