希望を売り、絶望を買う

僕が意識している言葉のひとつに「希望を売り、絶望を買う」という言葉があります。

 

今回はこの言葉の意味と思考についての話。

元になった言葉

この言葉の元は「勝者は希望を売り、敗者は希望を買う」というもの。

有名な言葉なので知っている人も多いと思うんだけど、以下の本の帯にもなった言葉です。

 

『デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想法』

 

この本にはデイトレードに必要な全てが書いてあるので、読んでいない人は絶対読んでみてね。

僕なりの解釈

僕はこの言葉を自分のものにするまであまり時間は掛からなかった。

というのはウソで、結構時間かかった。

 

正確に言うと僕が思っている希望とその他の希望が違うという点に気が付くのに時間がかかった。

すっごい苦労した。

敗者は希望を買う

これがどういう意味かわかるでしょうか。

 

これは「敗者は希望という感情を買う」わけです。

もっと言えば「希望という感情に対して価値を見出して、そこに対価を支払う」わけです。

 

これは一見すると正しい気がする。

希望があるから人は動けるし、勝ちを見出すことが出来ます。

人間的な行動で間違っていないような気さえする。

 

だけど、トレードになると意味は全く変わる。

希望を買うと損をする。

 

なぜか。

敗者から見えている希望は、勝者が見ている絶望だから。

勝者は希望を売る

勝者はマーケットがどの感情に陥っているのか察知することに長けている。

さらにいうと「今のマーケットが敗者にどう見えているのか察知すること」に長けている。

 

勝者は自分の取引に希望があるかどうかなんて一切見ていない。

見ていることはたった一つで、「儲かるかどうか」ということ。

そして儲かる方法もたったひとつ。

それは希望を売ること。

 

なぜか。

勝者から見えている絶望は、敗者が見ている希望だから

希望を売り、絶望を買う

つまり、マーケットで利益を上げる方法は非常にシンプルで「希望を売り、絶望を買う」ことだ。

 

マーケットではごく少数の勝者その他大勢の敗者で成り立っている。

これが何を意味するかというと、マーケットでは少数派であることが正しいということだ。

マーケットで正しいということは、利益を上げることが出来ることを意味する。

 

マーケットで勝つためには何よりも第一にごく少数の勝者が見ている景色を見れるようにならなければならない。

まさに、このごく少数の勝者が見ている景色こそが利益を上げることのできる景色だ。

そして、マーケットで利益を上げることが出来る景色は2つ。

「その他大勢の敗者が見ている希望の景色」「その他大勢が見ている絶望の景色」だ。

 

ここまでくれば話は簡単だ。

「その他大勢の敗者が見ている絶望の景色」で株を買い、

「その他大勢の敗者が見ている希望の景色」で株を売ればよい。

これだけで利益を得ることが出来る。