突然ですがみなさん「ヒカリゴケ」って知っていますか?
ヒカリゴケってコンビ名の芸人がいるみたいですが違いますよ。
本当の「苔」のことです。
何がすごいってこの苔、本当に光るんです。
初めて見たとき、それはもうびっくりしました。
だって本当に光ってるんですよ。
あの苔が!
今年の夏だったと思いますが、そんなヒカリゴケを見に行った時の話をしたいと思います。
ちゃんとオチで株と繋げますからご安心を。
ヒカリゴケ拝見
実は、さっきヒカリゴケを見に行ったと言いましたが、あれは嘘。
別の目的で行った場所にヒカリゴケが奇跡的にいました。
いたというか、その場所はヒカリゴケで有名だったみたいです。
そんなことはさっぱり知りませんでした。
僕が行ったのは「武者小路実篤記念館」という東京都調布市の資料館です。
武者小路実篤という作家がいるのですが、僕は大変惚れていまして大好きな先生です。
株取引でもなんども武者小路実篤の言葉に救われました。
それで、念願叶って武者小路実篤記念館へと足を運んだわけです。
記念館には武者小路実篤が最後に暮らした古民家と大きいお庭がありまして、そこのお庭にヒカリゴケがいたわけです。
おばちゃん出現
僕はあまり人と話すことが得意でなくて、できればそっとしてほしいタイプなんです。
でも、武者小路実篤記念館にいたボランティアスタッフのおばちゃんのコミュニケーション能力が大変高くて珍しく案内をお願いすることにしました。
おばちゃんからは「ここはヒカリゴケが有名」と何回も言われたんですが、正直僕がそんなに興味を持てなかったので話半分で聞いてしまっていました。
しかし、実際にヒカリゴケを見てあまりの綺麗さにびっくり。
武者小路実篤の話なんて吹き飛んでヒカリゴケに話題は変更です。
おばちゃんの話
前置きが長くなりすぎましたが、ここからが本題です。
実はこの場所のヒカリゴケ、昔はよく光っていたのですがつい最近まであまり光っていなかったようです。
そもそもヒカリゴケというのは非常に繊細な生物で、綺麗な水と綺麗な空気など環境がそろっていなければ光を発しません。
もともと記念館のある場所は環境が整っており、ヒカリゴケが運よく住み着いてくれた場所でありました。
しかし、ある出来事が起こってあまり光らなくなったらしいのです。
それが「テレビ放送」。
なんの番組かは忘れましたが、記念館のヒカリゴケがテレビで放送されてからは人がごった返すようになったそうです。
当然、人が多く立ち入る場所はヒカリゴケの苦手とする環境です。
みるみるうちに光らなくなったというわけです。
元々そんなに若者に有名な作家ではありませんし、人が多く集まる場所でもありません。
僕が行った時も人は5人ほどでした。
それがいきなり何百人も押し寄せるんですからヒカリゴケからしても困ったもんです。
知ったときには見れないジレンマ
この話、面白いと思いませんか。
ヒカリゴケは人のいない綺麗な環境で光る生物です。
人がいない場所で育つわけなので、当然ヒカリゴケを目にできる人は少ないです。
それがある日テレビで注目されました。
一目見たいと人が押し寄せます。
すると人のいない環境が好きなヒカリゴケは光らなくなります。
知ったときは見れず、見れるときは知らないんです。
不思議ですね。
最高のヒカリゴケを見れたのは誰か
では、この場所にある一番きれいな状態のヒカリゴケを見ることが出来たのはいったい誰でしょうか。
それは「元々そこにヒカリゴケがあることを知っていた人」です。
この人たちは誰も知らない場所に最高のヒカリゴケがあることを知っていました。
当然、ヒカリゴケの生態も知っています。
人が集まると光らなくなることも知っています。
さて、あなたがヒカリゴケが好きであり、かつ「元々そこにヒカリゴケがあることを知っていた人」であるならばどのように行動しますか。
僕なら「誰にも言わない」もしくは「大切な人にしか言わない」でしょう。
当たり前ですね。
皆に知らせると、自分も見れなくなってしまう可能性が高いのです。
そんなリスクを冒してまで知らせる理由はありますか?
微塵もありません。
世の中にはこのようにごく少数の人だけが知っている最高のものがたくさんあります。
ですが、その人たちは決して口外しません。
口外するメリットは一切なく、デメリットしかないからです。
最高のものを知るには
ごく少数の人だけが知っている最高のものを知るためにはどうしたらよいでしょうか。
僕だったらみんなが使わない方法で探します。
というか、それしかありません。
ネットで調べるなんて論外です。
本を見ても仕方ありません。
それらはすでに認知された情報だからです。
僕は自分の足を使って地道に探すでしょう。
株で考える
さて、ここからが株の話です。
ヒカリゴケの話からはいくつも株の取引で活かすことが出来る教訓が隠されています。
その中でも特に重要な教訓は「知ったときは見れず、見れるときは知らない」ことですかね。
具体的に説明
「知ったときは見れず、見れるときは知らない」ことが株でどう活かせるか。
捉え方次第ではたくさん学ぶことが出来ます。
上がる前に買わなければ儲けることは出来ない
ヒカリゴケの例では、知ってから見に行ってもすでに遅いのです。
株も同様で、上がったことを知ってから買ってもすでに遅いです。
上手い人は上がる前にすでに買っており、上がったことを知って買いに来た人に売らせます。
つまり上がる前に買わなければならず、上がったことを知って買うことは格好のカモになることを意味します。
上がることを確信している上級者は口外しない
ヒカリゴケの例では、最高のものを知っている人はそれを公言しません。
株も同様で、最高の状態にある株のことは誰も口外しません。
自分だけで利益を得るためです。
よくある「儲ける話」や「これから上がりますという煽り」はおかしいとは思いませんか。
誰がカモなのかしっかり考えましょう。
自分で技術を磨くことが一番の近道
誰も知らない最高のものを知るためには、僕は自分の足を使って地道に探すと言いました。
株も同じです。
最高の技術。要するに儲ける術はどこにも落ちていません。
自分で地道に失敗を積み重ねて努力しなければいけません。
それが株で利益をあげるための一番の近道です。
まとめ
今回は長めに書いてきました。
前半のヒカリゴケの話が長かったね。
しかし苔が光るなんて不思議。
あすぱら