釣り

みなさん釣りをしたことはありますか?

 

僕は地元が海に近かったので、よく父親と釣りに行きました。

釣りで大切なことと、株式投資で大切なことは似ていると思ったので今回はその話です。

釣りで大切なこと

さっそくですが、釣りで1番大切なことはなんだと思いますか?

 

高価な釣竿でしょうか。

それとも、どんな魚も食いつくサビキでしょうか。

(サビキって餌のことです)

 

僕はそこに魚がいることだと思います。

釣りをするためには釣り場に魚がいないと何も始まりません。

どんなに高価な釣竿を使ったとしても、餌を撒いたとしても、釣り場に魚がいないと釣れるわけがありません。

 

僕は高校生くらいまでお子様用の釣竿を使っていました。

すっごい短いやつで、最大まで竿を伸ばしても2mとかだったんじゃないかな・・・

父親からは新しい釣竿を買ってあげるとよく言われましたが、特に欲しくもありませんでした。

それでいて、よく釣れていました。

僕がよく釣っていた理由は、先ほど言った釣り場を重視していたからです。

よく叱られた

釣りの朝は早いです。

4時には目覚めて用意を始めます。

5時には目的の釣り場に到着するようにしていました。

(父親の運転で)

 

それにも関わらず、釣り場に到着した時に周りの人が誰も魚を釣れていない状況を見たらすぐに帰ろうと言いました。

釣りをする気は一切おきません。

僕の気持ちは帰って寝るの一択です。

だってその場所に魚がいないことは明確なのだから。

 

これは父親によく叱られました。

 

当時はなんで怒っているのかよくわかりませんでしたが、社会人を経験した今では理由がよくわかります。

週5日働いて、やっときた休日です。

息子に釣りに誘われて多少は嬉しいでしょう。

本当はゆっくり寝ていたいけど、まぁいいでしょう。

用意もして、車の運転もして、さぁ今から釣りだ!って時に息子はやる気をなくして帰りたいと言っています。

それは、さすがに怒ります。

僕も親だったら一応叱ります。

僕なりの反論

でも、当時の僕は僕なりに父親の気持ちも考えていたわけです。

当時の僕の心境はこうです。

楽しみにしていた釣りに来ました。

それなのに周りは全く釣れていません。

これは、魚がいないからです。

その状況で僕らが釣りを始めて釣れると思いますか?

釣れるわけがありません。

ほんの僅かな可能性にかけるくらいなら、とっとと帰って寝たほうがよっぽど有意義な休日を送れると思いました。

それでいて、父親もゆっくり寝れるわけだから完璧です。

釣りは釣れるときにやればいい

釣りはいつでもできるのです。

釣れる可能性の高い時にすればいいのです。

 

この考え方は効率的だけど、人情味がありません。

本来なら釣りで成果をあげることよりも、親子で釣りをする経験のほうを大切にしなければいけませんでした。

大人になってから大いに反省です。

もちろん、今では帰ろうなんて言いません。

1匹も釣れなくても楽しめています。

株ではどうか

さて、株ではどうか。

前置きが長くなりましたが、ここから株の話です。

 

株で利益をあげる点において、大切なことはなんでしょう。

 

最高のパフォーマンスを持つパソコンでしょうか。

順張りの技術でしょうか。逆張りの技術でしょうか。

利確のタイミングでしょうか。

それとも、損切りの徹底でしょうか。

 

僕はどれも正しいと思っています。

だけど1番大切なことは違います。

1番大切なことは、そこに人が集まっていることです。

人がいないと取引すらできない

株は、人がいてはじめて取引ができます。

自分が買いたい時に売ってくれる人がいて、自分が売りたい時に買ってくれる人がいることが何より重要です。

人がいないと利益をあげるどころか、そもそも取引ができません。

例を挙げてみる

極端な例を架空の話であげてみましょう。

普段10000円の株を1000円で買えたとします。

90%オフですね。非常に安いです。

あなたは、1001円以上で売れれば利益です。

簡単そうですね。

だって元々10000円だったのだから。

 

だけど、ここで問題が発生しました。

誰も1001円以上で買いたがらないのです。

みんなが買いたいと言っている値段は999円以下です。

 

さて、この話の結果はどうなるか。

あなたは損をするしかありません。

あなたが持っている株をあなたの望む価格で買う人が一人もいないのですから当然です。

 

あなたはその価格じゃ誰も買ってくれない場所で、必死に売ろうとしているわけです。

よくあるパターン

値動きの良い株でたまに値動きがオーバーになり、ストップ高もしくはストップ安になる場合があります。

これまで良く動いていた株が急にストップです。

買いオンリーだとしたら、ストップ安で買いたくなる気持ちは分かります。

すぐ前までよく動いていたのだから、ちょっとの利益くらい簡単にとれそうですね。

これが、スケベ心です。スケベ買いです。

 

で、ややこしいことにこの取引の勝率は非常に高いです。

スケベはいっぱいいるからです。

ただし、何か理由があってそのまま張り付いた時のダメージは絶望的です。

 

この取引、先ほどの例に似ていませんか?

いきなり安くなって、お買い得!と思って買います。

ちょっとの利益だけだからと。

それなのに、自分が買った後に買う人は周りに誰もいません。

待っているのは、さらに安く買いたい人だけです。

もちろん損をするしかなくなります。

人間らしい行動は利益をもたらさない

このパターンは初心者に非常によく見られます。

なぜなら、とても人間らしい感情に従った取引だからです。

ある意味、何も間違ったことはしていないのです。

 

しかし、株式取引において人間らしい行動は弱みです。

人間的な感情は消さなければなりません。

でなければ利益を上げることは出来ないのです。