デイトレに適している銘柄の選び方

デイトレには適している銘柄というものが存在しています。

 

魚のいない釣り堀でどれだけ釣りをしても魚は釣れないように、デイトレも銘柄の選択を誤れば利益を得ることは出来ません。

 

今回は「デイトレに適している銘柄の選び方」をご紹介します。

なぜ銘柄の選び方が重要なのか

まずは「なぜ銘柄の選び方が重要なのか」という事を説明しておきたいと思います。

 

みなさんはデイトレードで最も大切なことは何だと思いますか?

「短期的に稼げる」「手っ取り早く稼げる」「細かく稼げる」「持ち越しリスクがない」など、それぞれ理由はたくさんあると思います。

この理由にはある共通点があり、その共通点こそがデイトレードにおいて最も大切なことです。

それが「買いたいときに買えて、売りたいときに売れる」ということ。

「買いたいときに買えて、売りたいときに売れる」

デイトレードというのは好きなタイミングで売買できることこそが最大のメリットです。

逆に言えば、好きなタイミングで売買する必要がないのであれば、わざわざ慌ただしいデイトレードを選ぶ必要はないということです。

 

「細かく稼ぎたい」としても買いたいときに買えて売りたいときに売れないと稼ぐことは出来ませんし、「短期的に稼ぎたい」場合も同様です。

その銘柄に人が集まっているかどうかが重要

「好きなタイミングで売買なんて当たり前でしょ!何を言っているんだコイツは!」と思われた方も多いかもしれませんね。

しかし、この部分を理解していない方は結構多いのです。

 

株を買って売るという行為には必ず相手が存在しています。

もう少し具体的に解説してみましょう。

「あなたがある銘柄を買いたいと考えていて実際に買った場合は、あなたにその銘柄を売ってくれた人が存在しています。」

同様に、

「あなたがある銘柄を売りたいと考えていて実際に売った場合は、あなたにその銘柄を買ってくれた人が存在しています。」

これが株式を取引するという事です。

 

つまり、あなたがある銘柄を買いたいと思ってもその銘柄を売ってくれる人がいなければ取引は出来ないのです。

もちろん、あなたがある銘柄を売りたいと思ってもその銘柄を買ってくれる人がいないと取引は出来ません。

という事は、「人が集まっている銘柄」というのは「好きな値段やタイミングで売買できる回数が多く」、また「人が集まっていない銘柄」は「好きな値段やタイミングで売買できる回数が少ない」ことを意味します。

 

デイトレードをするときに考えなければいけないことは「その銘柄に人が集まっているかどうか」ということで、これはデイトレードにおいて必要不可欠な条件とも言えます。

銘柄選択の基本

上記の内容をふまえて取引を行っていくわけですが、実際に取引をする銘柄を選ぶときは「1.銘柄の選定」→「2.銘柄の確認」と2つのステップを挟むことになります。

1.銘柄の選定

まずは、銘柄の選定を行います。

要は監視する銘柄を選ぶということになるのですが、どの銘柄に人が集まっているかを把握する工程です。

 

人=資金というのは、ずっと同じ場所=銘柄に居座ることは珍しく常に循環をしています。

A銘柄→B銘柄→C銘柄→A銘柄・・・という風に、ぐるぐる回っているわけですね。

 

そして、この循環は一定数の銘柄群に固定されることが多いです。

これがいわゆるテーマ株というもので、人が集まる銘柄は大体固定されることになります。

当然、一週間のスパンであったり一か月のスパンであったりと期間はバラバラですが、「マーケット内で人が集まる場所」というものが存在しているという事です。

 

この「マーケット内で人が集まる場所」を見つけることがデイトレードに適している銘柄を選ぶ最初のステップとなります。

 

出来高ランキングから選ぶ

出来高ランキングというのは、その銘柄で何株の取引がされたかを上位から確認できるランキングですね。

 

出来高が多いという事は当然人が多く集まっていることを意味しますので、「好きなタイミングで売買できる」可能性も高いことになります。

売買代金ランキングから選ぶ

売買代金ランキングというのは、その銘柄でいくら取引がされたかを上位から確認できるランキングですね。

 

売買代金が多いという事は、それだけその銘柄に資金が流れていることを意味します。

資金が流れているということはそこに人が集まっていることになりますので、デイトレードに適した銘柄も多く存在しています。

取引回数ランキングから選ぶ

取引回数ランキングというのは、その銘柄で何回取引がされたかを上位から確認できるランキングのことです。

 

取引回数が多いという事は、それだけ「買い手」と「売り手」がその銘柄に集まっていることを意味します。

当然人が集まっていることになりますのでデイトレードに適していますね。

Twitterから選ぶ

ランキング以外の方法として「Twitterから選ぶ」ことも出来ます。

 

先ほど挙げたランキングでは、どちらかというと「その時に人が集まっているかどうか」よりも「現在までに人が集まっていたか」を知るためのツールの意味合いが大きいです。

これはランキングという性質上仕方がなく、リアルタイムで盛り上がっている銘柄を見つけることはランキングからでは難しいです。

 

その点Twitterは「ほぼリアルタイム」で盛り上がっている銘柄を知ることが出来ます。

いくつかの主要なアカウントをフォローしておくだけで、「まさに今、資金が集まった」という瞬間を知ることが出来ますので、非常に便利です。

これは実際に僕も利用している方法です。

ポイント

上記に挙げた方法で、いくつか銘柄の監視リストが出来上がったとします。

この監視リストは前日までに作成しておいても良いですし、当日の寄り付き前に作成してもよいと思いますが、マーケットが開いている最中にあれもこれもと追加したり修正したりすることはやめた方がいいです。

 

監視リストというのは、いわば「その日に釣りをする釣り場」を選定しておくことに似ています。

自分が選んだいくつかの釣り場で釣れなかったときに、一回も釣りをしたことのない釣り場でいきなり釣りをしようとしても難しいのです。

その釣り場の雰囲気や、存在する魚、えさや竿といった情報を何も知らずに挑むことは運任せの行為であり、プロの釣り師がすることではありません。

 

トレーダーも同様で、熟知している銘柄で利益をとれるパターンを理解しているからこそチャンスをものにできるのであって、見ず知らずの銘柄でいきなり利益をあげることができるトレーダーはまず存在しません。

2.銘柄の確認

監視リストが完成したとして、当日に考えるべきことは「今この瞬間に人=資金が集まった銘柄」を確認することです。

監視リストが「人=資金が循環する銘柄群」だとすれば、銘柄の確認は「まさに今、人=資金がいる銘柄」ということになります。

 

「まさに今、人=資金がいる銘柄」というのは、大きく分けて銘柄の中の3つの内容を確認することで判断することが出来ます。

板情報の確認

板情報とは、「(誰が)何株を何円で買い(売り)に注文を出しているか」を目視することができるツールです。

 

人が集まっている板情報がどうなるかというと、注文の数が多くなることになります。

具体的に言うと「注文される株数と、注文される値段の数」が多い状態になります。

 

ぎっしりと各値段で注文が出されており、各値段にある程度の注文がされていることを確認しましょう。(しっかりと板が埋まっている銘柄という事です)

歩み値の確認

歩み値とは、取引の記録のことですね。

「何時何分に、何株が何円で取引されたか」を確認できるツールです。

 

そもそもデイトレードでは、値が動かないと利益を得ることは出来ません。(いわゆる値動きのことです)

当然、値動きが激しければ激しいほど利益を得るチャンスは多いことになります。もちろん、その逆でピンチも多いことになります。

 

この値動きというのは、人=資金が瞬間的に集中して集まったときに荒くなる特性を持っています。

人が多く集まれば、より高い金額で買う人も増えますし、より安い金額で売る人も多くなるからですね。

 

これは歩み値を見ることで確認することが出来ます。

ゆっくりだった歩み値が急にスピード感を持って刻まれだすと、そこに人=資金が集まっていると判断することが出来ます。

チャートの確認

板情報や歩み値は「まさに今の盛り上がり」を知るためのツールですが、チャートは少し異なります。

 

チャートは過去の値動きの記録ですので、どちらかといえば「短期的にどのような動きをするか」をあらかじめ予想できるツールといえるでしょう。

テクニカルやレジスタンスライン、サポートラインなど、きっかけは何でも良いですが、そのポイントを通過するとこうなると自分なりに予想をします。

実際にそのポイントを通過した時に歩み値と板情報が想定通りに動けば実取引に至るというイメージです。

 

なぜチャートで確認をするかというと、板情報と歩み値を常に監視しておくことは難しいからです。

特に初心者の方であれば目が慣れていませんので困難だと思います。

その点チャートの確認を取り入れることで、各銘柄の大事な局面を集中して確認することが出来ます。

また、チャートは形が形成されますので目視でも監視が行いやすくお勧めです。

まとめ

今回は、デイトレードの銘柄の選び方をご紹介してきました。

 

いずれも基本中の基本ですので、初心者の方は参考にしてみてくださいね。