デイトレにおけるチャートの考え方

僕自身、デイトレードにおいて「チャートがこうなったら買い」という風にチャートを見ることはありません。

また、デイトレーダーでチャートで売買しているという人をあまり・・・というか全く知りません。

 

でも、初心者の方はチャートでデイトレードをしたがる人は結構多いです。

今回は、チャートで売買をしない理由と共に、デイトレにおけるチャートの考え方を分かりやすく解説をしたいと思います。

チャートは戦略を考えるためのツール

チャートというツールは何時何分にいくらの取引がどれだけあったかを教えてくれるわけですが、これは必ず「過去」の情報となります。

日足だろうとティック足だろうと、取引があったという「すでに終わった情報」を教えてくれるものです。

 

これが何を意味するかというと、チャートというのは「取引の足跡」を教えてくれるものであり、僕らがそこから考えることが出来るのは「足跡を頼りに今後どのように動くか」ということです。

 

チャートを読むということは「取引の足跡から、次はこうなるはずだからこのポイントで仕掛けるべきだろう」といった戦略を考えるために使うべきなのです。

戦略と戦術の違い

この部分が考え方として難しいのですが、デイトレードで重要になるのは戦略よりも戦術の場合が多いです。

 

どういうことかというと、チャートを見て取引をするというのは「戦国時代の軍師が作戦を伝えること」と同じで、決して戦場の最前線で戦うわけではありません。

総合的な情報から、どのように各武将を動かせば戦線が動くかということに集中します。

 

対してデイトレードでの取引は「最前線で戦う事」であり、重要なことは目の前の敵を倒せるか否かのただ一つです。

何よりも、とにかく目の前の敵に勝つための戦術に集中しなければなりません。

デイトレードでは目の前の敵を見なければならない

この微妙な違いがとても重要で、デイトレードでチャートをみて取引をするというのは「目の前の敵の姿を、自分の目で見ずに戦う」ことと同じです。

事前の戦略は完ぺきだったかもしれませんが、もし目の前に現れた敵が想定以上に強いのであれば引くべきです。でなければ、自分がやられるからです。

 

デイトレードにおいて目の前の敵を確認する方法は二つしかなく、「板情報」と「歩み値」だけです。

板情報には目の前の敵の姿が現れていますし、歩み値には敵の攻撃が現れています。

この情報を見ずにデイトレードを行うことは無謀にもほどがありますね。

 

つまり、デイトレードではチャートで戦略を立てて板情報と歩み値で戦術を組み立てるというステップを踏むことが非常に大切になります。

まとめ

デイトレードでは目の前の敵を完全に把握する能力が必要となる。

 

チャートのみで取引をしたいのであればスイング~中長期でトレードをした方がよっぽど好成績になると思います。