安いところで買って、高いところで売る。
これは一見して正しいように感じます。
1000円の株を500円で買う。
それを1500円で売る。
簡単に儲かりそうですね。
しかし、この500円で買えた株は果たして価値のあるものなのでしょうか。
もしかすると、それは爆弾じゃないですか?
安く買うという姿勢
物を安く買って売ることは、利益を上げるための大原則です。
ビジネスはなんでもそうですが、安く仕入れて高く売らなければ利益をあげることは出来ません。
つまり、安く買うという姿勢自体に問題はありません。
株を安く買うということ
しかし、株になるとその姿勢は危ないものとなります。
先に述べたように、1000円の株を500円で買い、1500円で売ると考えれば利益を上げる算段が付くことになります。
現在値が1000円の時点で500円に指値を置いて引っ掛かるのを待てばよいという事ですね。
500円で買うことが出来れば、あとは1500円に指値を置いて引っかかるのを待つだけです。
この取引では、多くの人が知っているように利益を上げることは出来ない結果が待っています。
それはなぜか。
株価が1000円から500円まで下がったことにはそれ相応の理由があるからです。
下がっている株には理由がある
値段が安くなるという事は、お買い得になるという以上に「それ以上下がる可能性が高い」状態であることを意味しています。
この点を多くの初心者は理解できていません。
株価が下がるという事は、その下げ幅に関わらずその株は売られていることを意味します。
株は売られることにより株価が下がりますので、そこから上がるためにはその時点以上に買われなければならないのです。
つまり、お買い得だと思って置いておいた指値は、株価が下がっているという状況においては決してお買い得ではないということです。
むしろ、下がっている状況において指値で買いを置くという事は、株価が下がっていることにより売りを決めた人の手助けをしていることにもなります。
株価が下がっているということは、その時点においてはさらに下がることを意味しており、その後に上がることなど全く示唆していないという事です。
下がっている株には理由があり、その理由は何にしても価格が下がっているという事実はさらに下がることを目指していることを理解しなければなりません。
それは爆弾かもしれない
僕自身、指値で買うことに対して反対をしているわけではありません。
事実、僕も指値は多用しています。
大事なことは、自分の指値が執行されたという事は、自分に売りつけた誰かは自分よりも賢いと思っているという事です。
指値が執行されたとき、自分はそれをプレゼントだと感じますが、自分に売りつけた誰かは少なくともそれをプレゼントだとは思っていません。
むしろ、爆弾だと思っているでしょう。
実際にそれがプレゼントなのか爆弾であるかはすぐに分かることになりますが、もし爆弾だった場合は早急にそれを誰かに渡さなければなりません。
爆弾だと判明しているにもかかわらずそれを持つことは敗者のすることです。
自分が持っているものが爆弾だと分かった場合は、まだ爆弾だと知らずに買ってくれる人にさっさと売ってしまいましょう。
まとめ
残念ながら、爆弾だと分かっても手放せない人は多い。
手元にあるものが何か判明したら希望を持つことは厳禁であり、いち早く手放す方法を見つけなければならない。
あすぱら