デイトレのみならず、マーケットでは情報収集がとても重要です。
その昔に哲学者のフランシス・ベーコンが「知は力なり」と言ったように、マーケットでも情報というのはそれだけで武器になります。
今回は実際の僕の情報収集をまとめてみましたので、是非参考にして頂ければと思います。
限りある時間で最高の情報を得る
最初に「情報」について。
情報というのは、その時すぐに役立つものではなく蓄積して初めてその効果を実感できるものです。
一見すると関係のない情報同士でも、ある時に点と点が繋がったように答えを導いてくれることもよくあります。
マーケットでトレーダーとして生きるのであれば、情報収集は日課にしなければならず、呼吸をするように情報を蓄積していかなければなりません。
そのため、限りある時間の中で「如何にして内容の濃い情報を仕入れるか」がカギとなります。
現代では世の中に情報が溢れているので、取捨選択をしなければ情報に翻弄される結果となります。
最後には自分で「情報の価値」を判断していかなければなりませんが、この記事がそのための最初のステップとして少しでも参考になれば幸いです。
ネットメディア(ビジネス関連)
僕が仕入れている情報の約6割がネットメディアです。
「スピード性」「信憑性」「速読性」のどれもが他を圧倒しており、今や情報収集には欠かせないものになりました。
求めている情報
- 政治経済から流行まで世界各地の事象
- プレスリリースの確認
- 各専門家のコメント
情報の使い方
- 「事実」を把握するきっかけ
- 専門家のコメントを把握すること
「事実」を把握するきっかけ
ここでは「情報」の把握が目的です。
注意してほしいのは、ネットメディアを見た段階ではあくまで「情報」を把握しているに過ぎないということです。
「情報」というのは、自分で内容を調べて初めて「事実」として自分のものに出来ます。
間違っても「ネットメディアの情報を鵜呑みにして分かった気になる」ことはしないようにしなければなりません。
「知った情報で興味があるものは必ず出典やソースを自分で確認」をしてください。
たとえば「〇〇という会社が巨額損失で経営悪化」というニュースを見た場合は、「そうなんだ」ではなく「何の事業でどのようにしていくら損失を出したのか。関係企業はどこで似た事例はないか」と細部まで調べます。
専門家のコメントを把握すること
各ニュースに対して専門家がどのようにコメントしているかも重要な情報です。
当たり前ですが、専門家というのはその分野に対して精通しています。
もちろん僕たち個人以上に物事を知っていますし、ことの本質が見えています。
ということは、ニュースと合わせて専門家のコメントを見ることで「調べずして専門的な知識を持った頭脳の意見」を知ることが出来ます。
こんなに有難いことはありませんね。
参考にすべきです。
ただし、ニュースと同様で専門家自身にどのような造詣があり知識がどの程度正確か。また、専門家の個人的志向に意見が偏っていないかなど注意してみる必要はあります。
ネットメディアの次に多い割合としてTwitterがあります。
僕が知る限り多くのプロトレーダーがTwitterを利用しており、個人投資家と機関投資家共に利用している珍しいツールでしょう。
投資関連におススメなツイッターアカウントで詳しく紹介していますので、是非あわせてご覧ください。
求めている情報
- 投資家のマーケットに対する見解
- 投資家からのマーケットの情報
- リアルタイムの消費者動向
情報の使い方
- プロトレーダーの思考を学ぶ
- 最短でマーケットの情報を把握
- 消費者の動向を確認
プロトレーダーの思考を学ぶ
ツイッターには利益を目的とせず、ただ情報発信を目的としたプロトレーダーが何人もいます。
プロトレーダーのツイートはその方の思考を丸裸にしてくれています。
プロトレーダーの日常からマーケットに対する考え方、生き方までを全て無料で見せてくれるわけです。
つまり誰でも「プロトレーダーの脳内を見れる」わけです。
これは勉強させていただく他にありません。
最短でマーケットの情報を把握
重要なアカウントをいくつかフォローしておくことで、ほぼリアルタイムにマーケットの情報を把握することが出来ます。
人間の情報収集には限界がありますし、マーケットが開いているときであれば尚更です。
モニターを何十個とならべなくても、Twitterを開いておくだけでマーケットのビッグニュースは全てリアルタイムで知ることが出来ます。
要はいとも簡単に「プロトレーダーの情報選別力と情報把握力」を手に入れることが出来てしまうわけです。
現代はこんなにも便利な世の中なんですね。
感謝しなければなりません。
消費者の動向を確認
マーケットの情報をずっと仕入れていると、「〇〇が不倫!」や「〇〇というドラマが人気!」といったいわゆるゴシップ的な情報に疎くなる傾向があります。
また、「〇〇というアプリが人気!」といった若年層消費者の動向にも疎くなってしまいます。
一見するとこのような情報が必要ないような気もしますが、どれも重要な情報です。
たとえば、僕個人的には「不倫ゴシップ」や「若者の流行」、「テレビドラマ」はあまり好きではありませんので、趣味嗜好として情報を知りたいと思うことはありません。
しかし、自分個人がどれだけそれらに対して批判的であったとしても「その事象が流行するということは、それだけ消費者がその事象に価値を認めている」という事です。
これは視点を変えれば「人が集まるからマネタイズ出来る」ということです。
よく経済効果なんて言いますが、人が集まるところにお金も集まるという事ですね。
つまり、見なければいけない本質は「そこから何が生まれるか」または「誰がそれを生み出したか」という事です。
直近の分かりやすい例で言えば「インスタグラム」があります。
「インスタグラムが誕生」→「芸能人が広告塔になる」→「芸能人に憧れる個人の誕生」→「インスタ映えを推す飲食店の登場」とお金が回っていることが分かります。
次は何かと考えると、「インスタグラム疲れ」→「写真禁止のお店の流行」→「完全紹介制のお店の誕生」なのかなと想像することも出来ます。
このように多くの消費者がどこにお金を落とすかを常に考えていかなければなりません。
Twitterはそんなゴシップ的な情報の宝庫であり、「トレンド」なんかを確認すると多くの消費者は何に興味を持っているのかを把握することが出来ます。
国会中継
やはり国会中継は見た方が良いと思います。
海外で暮らしているのであれば別に必要性を感じませんが、日本国民としてこの国に籍を置いているのであれば国会中継は確認すべきです。
このサイトでお金の流れを追うという事が大切と何度も書いてきましたが、日本という単位でみると一番大きいお金の流れは国会が決めます。
税金という圧倒的な予算をもって国を運営するわけですので、そのお金の流れはせめて確認しておきましょう。
求めている情報
- 予算案
- 国会議員の発言
情報の使い方
- 税収の行先を調べる
- 国会議員の発言に対する国民の反応
まとめ
思ったよりも記事が長くなってしまいましたが、僕の情報収集をまとめてきました。
情報の量は多いに越したことはありません。
しかし、仕入れることの出来る情報量には限度がありますので情報を取捨選択することが重要です。
情報を蓄積させていくと必ずどこかでその情報が武器となりあなたに利益をもたらしてくれますので、日常的に情報収集をするようにしていきましょう。
最初は大変でも毎日続けていると、そのうち考えなくても情報を探している頭になることが出来ます。
とりあえず、1ヶ月程度頑張ってみてください。
あすぱら